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序章「探偵事務所」
ジリリリリリッ…ジリリリリリッ…
機械に溢れた都市、ロンドン。この場所は機械都市とも呼ばれるほど他の都市とは変わった場所である。そんな都市に小さな探偵事務所があった。そしてその探偵事務所に今日もまた電話のベルが鳴り響く。
ガチャ
「はいもしもし〜。ウィリアム探偵事務所でーす」
やる気のなさそうな声で電話に出る三十代後半くらいの男。名をウィリアム・ローカス、この探偵事務所の社長兼探偵だ。
「ギルフィードくん、コーヒーを一つお願いできるかな?」
「はい、いつも通りブラックですね」
「さすがはウィリアムさんの優秀な助手だ、よくわかっているね」
「アインさんわたくしもいただけないかしら?」
「エリスさんはカプチーノですね、少しお待ちください」
「きひひ♪ギル、私にもなんかちょーだーい」
「新しく買ったジュースあるのでそれでいいですね?」
「いいよぉ」
「ギルくんあたしも手伝おうかしら?」
「ありがとうございますカルミナさん。でも大丈夫ですよ、いつものことですので」
「あらそう?頼りになるわね♡」
「はは、恐縮です」
ガチャン
「はぁ」というため息をつきながら電話を切るウィリアム。
「さてと、みんな依頼が入った。今回の依頼主は警察。いつもよりデカイ仕事になるだろう。さぁ依頼開始だ!」
「「「「了解!」」」
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